ふぞろいの野菜

ふぞろいの野菜その2「僕は梅コロッケ」

 コンクリートの床で立ち仕事をしていると足がすっかり冷えてしまう。靴下二枚と長靴でもだ。同じ時間歩いたり、走ったりしてたらいいのだろうが、ずっと立ったままだと疲れよりかちかちの足の冷えを痛感する。それほどに夢中になってしまったわけはコロッケを作っていたからです。そのコロッケ、お店の苦肉の手づくり。ずいぶんと前から誰も手にしないぶさいくなじゃがいも、ぶさいくなんていうと失礼だがでこぼこでいびつの面がまえはどうしてもとなりのプリッととした「じゃがいも然」とした面々に先を越されてしまう。同じ畑で同じように育ったのであるが、よく考えればわれら人間、男も女たちもおんなじ面構えなんぞないもの。そう、いもだってそうだ。いろいろとあっていいはずなのにぽつんと残る。そもそも、普通のお店にはでこぼこの彼らは登場しない。畑に置き去りかなにかの原料になる人生と相場は決まっている。がここではもう開店した時からいもに限らず「個性」的な野菜が並んでいる。見た目を大事にする「和の日本文化」というが僕らは「もったいない」の生活文化を優先したから個性豊かな野菜たちが時々店に登場するのです。でも残ってしまう現実もまた事実ですが。味ひ違いはないし、みんなちがってみんないいと考えて食卓にならべばおいしいじゃがいもとしてわたし達は満腹になる。そう、それで十分。
 今夜、そのいもをコロッケにした。肉のかわりに梅肉を包み込んだ梅コロッケ。3時間ほど立ちながらのコロッケつくりだったのですっかり足が冷えてしまったわけです。できあがったコロッケを眺めながら、ふと、はじめどんなかっこうのいもだったけ、と。そのことよりこんな冷えた足にはやはり足湯だ。湯に足を突っ込みほっーと気持ちいい疲れがほんのりなった赤くなった足からとけて少しこころがうれしそうだ。明日の朝は梅コロッケサンドにコーヒーにするか。
 あなたも気が向いたら梅コロッケ食べに来ませんか。 ひで





ふぞろいの野菜



うっすらと雪化粧と思っていたら,篠竹が傾げるほどに雪がふった。こんな日は思いがけないことがあるもんです。にんまりしているのは僕だけかもしれないが、あれっと手を引っ込めるお客さん。みると、小さいにんじん、でこぼこのいも、しもやけの花野菜、大きくならなかった丸大根・・普通なら畑の隅に捨てられてしまう野菜。でも、僕がにんまりしたのは八百屋を始めた頃を思い出したからです。その頃は、いやいや今でもそうですが規格外といわれるものはお店までは着ません。みんな畑に置き去り、生産者の家ではもっぱらこれらのやさいが台所で料理されます。これらはみんな同じ土から育ったものですが、一方は商品、もう一方は品物(ひんぶつ)と。
 僕たちが八百屋を始めた時、畑で育ったもの、小さいの、大きいの、曲がったの、まっすぐなの・・という具合に野菜を並べた。規格といえば「食べられるもの」であった。よくよく考えれば全く同じもののほうが不自然です。畑ではいろいろできるものです。ですから、ぼくらは畑にあるものをできるだけありのままに並べたのです。
 八百屋の入り口にこんな看板があるのを知ってましたか。
 
 ここにある野菜は畑で同じように育ったものです。
 選ばないでください。

僕たちだっていろいろですよね。みんなちがって、あたりまえ。
だってまっすぐなきゅうりばっかでしたらおかしいですよね。
まがったのはどこにいったのかな・・。
 真っ白い雪が予想外に降った朝。そんなことを思い出してにんまりした。
このやさいたち雪の中から一生懸命きた、って感じ。
 そう、この野菜の丸だいこんとブロッコリーのかき芽の源五郎丸さんが2月19日結婚式です!
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by hidesannno | 2012-02-16 21:27

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