空に  その1
「空に」その1

星座図鑑を買った
暗いところでも光る本だ
自分の居る場所と時刻を合わせると
見上げる空の星ぼしがわかる
夜空のガイドブックだ
少々照れくさいのでひそかに持ち歩いている
昔、幾度となく星空を見上げ、詩人のようになったものだ
きっと、誰にでもある思い出

僕の空
私の空
初めての家出
越後、親知らず子知らず
夜の深さの暗緑色の沈黙

月の満ち欠け
深々とにび色の妙なる月光
月を見る
月が見る
時空、四次元の闇と光
空と僕との間にあるおびただしい不可思議に
自分が一つの小さな星であることに気ずく
私が月を見る
月が私を見る

空は普遍の(不変)の時を告げ
地上に放つ光の数々はどれほどに私達が変ろうとも
光つつ”けている
全ての私達は
空になり星になり
私を照らし
私を見る
私は鈍く光り、時に明滅する

月の光
星ぼしの輝きと明滅は膨大な歴史のひだ
滴り、明滅しながら深く広がる







『空に」(その1)から
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by hidesannno | 2012-03-04 13:39

随筆と詩歌
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