土の匂いのする仕事

便利、早い、安い、かっこいい・・30年ほど前私達の生活スタイルは何でもそんなラベルが張り付いていた。町に暮らし、土の匂いのする仕事をしたいと考えていた僕たちはあふれるそんな標語ではない価値観を探した。それが泥付の野菜だった。「やさしさ」という価値を教えてくれた。それは町の流れとは違ったものだった。不便で時間がかかり、安くにはできないし見た目も悪い。が、これがいい、町に村を創るようなことだった。そう、ほとんど相手にされなかったけどね。古臭い時代遅れの輩と。
手から手と手渡していくことって面倒で時間もかかるけどごまかしたり、嘘ついたりしないから何だか気持ちいいもんです。「やさしさ」って関係なんですな。人と人、人と自然、今なら聞き飽きるほどのことだけど一昔だと鬼っ子みたいな妄想家と思われたよ。
それでも畑にはいつくばって作る百姓の手から届く野菜は不思議な力がありました。「やさしさ」だったんですね。
今ではどこでも並ぶ農薬のない野菜ですがやさしさはちゃんとあるかしら。
あなたの食卓からやさしい町角が人が見えてますか・・・

30年目にふと振り返った。
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by hidesannno | 2012-03-04 15:51

随筆と詩歌
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