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食べられるという規格
「食べられるという規格」

70年代の権力紛争が静まり、大量生産、大量消費を促す時代に、人間の欲が生み出した排泄物は、川を埋め、山を削り、海を汚しました。
そんな時代の加担者たる一員になれない者たちがいた。
コンクリートに埋め尽くされ、ビルはどこまでも高く、アクセルをふかせば、スピードは限界さえない・・・。 
 自分で持てるモノと歩く速さの暮らしを求め、土の匂いのする仕事を取り戻そうと考え、山村に足を運び、土を耕すことを学ばして頂きました。
そこで、出来た野菜を町角で売り始める。その野菜の姿は、市場にならぶものとは、ずいぶん違っていた。
 泥付きの大根、曲がったきゅうり、大小さまざまの芋、人参、虫食いのキャベツ・・・。
そして、日本の風土に即した農法のため季節ごと、それぞれにふさわしいものがお蔭様で並びました。 規格も等級もできるだけ設定しない旬のたべものであります。

あえて言えば 「食べられるもの」 という規格であります。
出会ったお百姓の方々には、農薬・化学肥料に頼らず、風土を熟知した農民の代々伝わる栽培法を進める。
化学肥料ではなく、堆肥を積み、身近にある草木を上手に利用した栽培法を進める。
単作・大量生産ではなく、有畜複合農業の考え方を進める。
又、地域での共同作業(肥料作り=堆肥)も進める。
農業技術の意見交換もなされ、品質の向上に常に努力する。

生産(者)-流通(者)-消費(者)
という三身が明らかな信頼関係の中で農産物が流通した。
生産現場では、栽培記録が公表され、消費現場では、いつ、誰が、どんな風につくったものかが
わかるようにしました。

生産(者)ー消費(者)
という二者の関係で十分なのだが、流通(八百屋)というつなぎ手としての八百屋をおくことにより
継続的な安定供給を計る。
三者の合議は、価格、栽培方法、自然災害、凶作等による生活防衛のための防除(農薬投与)に関しても、公開討議され、三者が納得の上、流通することもあります。

ここで、大事にしてることは 「 人 」 というそれぞれの認識である。
「その人」の作ったもの、有機認証とはまたちがう、大きな信頼の規格がそのベースにあります。
これなくして、「有機流通」はあり得ないと考えております。
by hidesannno | 2012-11-20 21:07

随筆と詩歌
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